感情、知性の複合体

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「裕子さん、ありがと…可愛い」 「気に入った?」 コクン…じゃない… 「すごく気に入った」 「よかった。あとは社長がエスコートしてくれるから心配ないわよ。大きな口を開けて美味しく食べて来て」 コクン… 「あそこ美味しいのよ。玖未ちゃん、お酒も飲むんでしょ?ここで全快祝いに飲んだって聞いたわ」 「少し…」 「楽しんで来てね」 「裕子さん、ありがとうございました」 「またいつでも呼んでね」 そう言って玄関に向かう裕子さんは 「どのパンプスも、デニムとかにも合うわよ?普段から履いてね」 と手を振って帰りそうになったので 「待って」 私は慌てて冷蔵庫まで行くと、スーパーで用意していたイチゴを2パック袋に入れた。 「これ…ありがとうのお礼です…ちょっとだけ」 「わぁ、嬉しい。大好きなのよ、イチゴ。遠慮なく頂くわね。ありがとう、玖未ちゃん」
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