名前で呼んだらね

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名前で呼んだらね

「じゃあ、はやちゃんって呼ぶね!」 「うん。」 美しいブラウンダイヤモンドのような瞳で笑顔を見せた。 「先生の笑顔ってほんとキレイ…。」 見惚れてた、もしかして心に声漏れてた!? 「ん?」 あ、やば。 「ごめんなさい、そんなつもりじゃ。」 「まー良いや、帰ろうか。」 「うん。」 「ご飯食べて帰ろっか。」 「良いんですか?」 ーー嬉しい…。 「うん、良いから誘ってるんでけど、」 「ありがとうございます、でもお財布が家にあるんですけど…。」 「俺の奢りだけど?」 「でも、悪いです。」 「じゃあ、名前で呼んで。」 え。 「で、でも。」 「ここで降ろして帰るよ〜」 また、からかってる! 「分かりました!」 もう! 「はい、今敬語使いました〜」 「わかった。これで良い?」 「学校ではちゃんと敬語使ってね。」 「うん、ちゃんとわかってる。」 「それなら良いけど、変な誤解をされては困るからな。」 あ、やっぱりそうだよね、私はただの子供でしかない、先生の相手にはなれないからな、って何考えてるのよ!? 「どうかしたか?」 「いや、なんでもない。」 「それじゃあ、行くか。」 「うん、お願いしま、お願いね。」 「フッ、ホントお前って、面白いよ。」 「いつもからかってくるからでしょ!」 「ごめんごめん。」 「車の運転に集して!」 「はいはい。」 その日は先生と虹羽は同じものを食べて一緒に帰った。 「このあと俺の部屋に来ないか?勉強を教えてあげる。」 「良いんですか!?」 「ああ。」 「じゃあ、家に帰ってからすぐに行きま、行くね。」 「うん。待ってる。」 やばい、嬉しくて行くって言ってけど、めっちゃ緊張する〜!
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