![8d70acfe-111a-4a3e-b2ea-c80aec7c3fdb](https://img.estar.jp/public/user_upload/8d70acfe-111a-4a3e-b2ea-c80aec7c3fdb.jpg?width=800&format=jpg)
「おかえりなさい」
鍵を開けて玄関のドアを開けば、満面の笑顔でお出迎え。ずっと一人での生活に慣れていたのに、いつの間にか懐かれて、居着かれて、気がつけば一人の時間なんてなくなっていた。
まるでご主人様が帰って来るのを待ち侘びていたように尻尾を振りながら戯れてくる大型犬みたいなそいつが、今では堪らなく可愛くて後ろからキツく抱きしめれば当たり前のように体を預けてくる。
我慢できずにそのまま唇を重ねれば、わざとらしく薄く開かれたその隙間から舌を絡ませた。
甘く漏れる吐息に、仕事の疲れなんて忘れてしまうくらい夢中でキスを交わすと、流れるままソファにお前の体を沈めていく――。
「社長……好き……」
腕を伸ばし首に回しながら抱き込まれた耳元で、お前が囁くように言うと、その首元に唇を当て吸いついた。
最初のコメントを投稿しよう!