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1探偵は現れる
エクス探偵事務所に入っていった男は、大月というらしい。
大月は事務所に入るなり急に大声を上げた。「江角さんはどこにいますか!。」
江角はゆっくりと本から目を上げた。そして一つ訪ねた。
「おや、大月さんですか。こちらへどうぞ。」そう言って江角は大月を手招きした。
大月は江角を物珍しそうにまじまじと見ていたが、相手が探偵であることを思い出し、安心してソファーに座った。
そう。江角は探偵である。普段はX(エックス)という名前で活躍する覆面探偵だ。
今まで数々の事件を解決してきたXは、すべてを悟ったように口を開いた。
「どうしたんです。そんなに慌てて、何かあったんですか?大月刑事。」
「流石だな。X。俺も変装してきたが、あっさり見破られたよ。」大月は悔しそうに顔をしかめた。
それを見たXはニヤリと笑った。Xの本名を知っているのは、大月しかいない、なぜなら大月とXは、、、
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