探偵 開けてはいけない扉

3/17
前へ
/17ページ
次へ
1探偵は現れる  エクス探偵事務所に入っていった男は、大月というらしい。  大月は事務所に入るなり急に大声を上げた。「江角さんはどこにいますか!。」  江角はゆっくりと本から目を上げた。そして一つ訪ねた。 「おや、大月さんですか。こちらへどうぞ。」そう言って江角は大月を手招きした。  大月は江角を物珍しそうにまじまじと見ていたが、相手が探偵であることを思い出し、安心してソファーに座った。  そう。江角は探偵である。普段はX(エックス)という名前で活躍する覆面探偵だ。  今まで数々の事件を解決してきたXは、すべてを悟ったように口を開いた。 「どうしたんです。そんなに慌てて、何かあったんですか?。」 「流石だな。X。俺も変装してきたが、あっさり見破られたよ。」大月は悔しそうに顔をしかめた。  それを見たXはニヤリと笑った。Xの本名を知っているのは、大月しかいない、なぜなら大月とXは、、、
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加