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きららは泣きそうになっている。
「何でこんな高いところに?私何か悪いことし
た?」
訳も分からず何かの罰でも当たったのかとしか思
えない。
泣きそうなきららの足元に、ぼんやりと何かが浮
かび上がってきた。
土でできた階段だ。
それは上に上にと螺旋になっている。
タンポポは出てきた階段に沿って上がっていく。
きららも仕方なくそれについていく。
30段ほど上がった先には、全く何も無かった。
ただ近くに空が広がっているだけだ。
タンポポはまたペコりとお辞儀をすると、ポンっ
と消えてしまった。
「何よぉ。ここはどこよ。
どうやっておりたらいいのー?」
もう大きな声で泣きたくなってきた。
「ふぇ、、、ええん?何だ?アレ?」
遠くから何かがやってくるのがわかる。
よく目を凝らしてみた。
「あ。猫かな?」
つり目のギランとした目、髭、耳どれを見ても猫
なのだけれど、何か違う。
どんどん近づいてくると、輪郭がハッキリしてく
る。
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