愛のカタチがセカイを救う

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「きららさん、はじめまして。 私は、この世界で案内をしております。 マリーと申します。 リリーがお世話になりました。」 そう言って頭を下げた。 「早速ですが、きららさん、貴方には使命がありこ ちらに来ていただきました。 貴方の住んでいる地上では、世界を揺るがす程の 猛威を奮っている感染病が流行っているのをご存 知ですか?」 「えっと、マニール病。知ってるよ。」 「そうです。マニール病に感染してしまうと、心が 蝕まれ、人に危害を加えたり、自害してしまうとても怖い病気です。」 「うん。」 「そこで、きららさん、貴方には、その病気を食い 止める為の力になっていただきたいのです。」 「え!そんな力、私に無いよ。だって普通の子供だ し。特に秀でた才能も無いし。」 「大丈夫です。貴方には幾つかの試験をさせていた だくだけです。試験と言っても、勉強ではありま せん。きららさんが最も自分らしいと思う答えを 答えていただければ良いでしょう。それと才能が 無いとは自分で決めてしまわない方が良いです よ。」 「はい。でも、それで病気は収まるの?」
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