桃色桃子

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「恥ずかしいよな…緊張もするし…俺も緊張してる…でもこのままじゃ、ひとつになれないよ…桃子」 意を決したように桃子が頷くのを見て、優しいキスからリスタートする。 そっと丁寧に下着を足から抜き取ると、ぎゅうっと彼女を抱きしめながらキスを…大人のキスをする。これは初めてではない。ここから…と、えっ? 俺は少し体を起こして桃子の顔を見た。 「…桃子?」 呼吸の音も、キスの合間に交じる声も一切しない。ただ桃子は泣きそうな顔で俺を見つめているだけ。胸は上下し呼吸はしているはずなのに… 「桃子?どうした?」 彼女は口を開けるが声も、吐く息の音さえもしない。 「声…出ない?声が出なくなった?」 恐る恐る聞いてみると、桃子は首を縦にも横にも振る。 「どういうこと?俺は桃子に何をしてやればいい?」 まだ横たわったままの彼女に尋ねると、彼女はキョロキョロとベッドの上を見渡し手を伸ばした。 「ブラ?」
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