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「今日はどこ行きたいの?あやのちゃん」
頭のてっぺんから爪先までMCM で固めた男は黄色くくすんだ歯を見せて嬉しそうに笑った。
それを間近で見て、あやのは全身鳥肌モノだったが、今日は絶対に手に入れたいシロモノがあるのだから贅沢は言っていられない。
「いつもの・・・ね?はやく行きたいわ」
あやのは普段よりも急ピッチで男を誘う。
「あやのちゃんっ・・・・」
男は白くてスベスベなあやのの手に自分の脂でテカテカになった手を繋いだ。
ヌルリと気色悪い感触に怯える感情を必死に隠して、あやのは言った。
「その前に見たいものがあるの。付き合ってくれる?」
この台詞を言う時のあやのは、世界最高に可愛い顔をする。
このまだあどけなさが残る、大人と子供の狭間にいる自分の価値をあやの自身が一番よく理解していた。
しかもこの国の男ときたら、女は若ければ若いほど価値があると疑いもせずに貢いでくれるのだ。
「も、もちろん。あやのちゃんが見たいものは僕も見たいから」
男は鼻息を荒くしてあやのの手をひき、歩き出す。
「嬉しい。やっぱりトシゴローさん優しくてあやの大好きぃ~」
と、Fカップの胸を男の腕にわざと押し付けた。
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