気球

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気球

例えるならば 僕は僕から転がり出た まだ若くて青い言葉たちを とても小さくて透明な気球に 毎日ギュッと詰めているような そんな感じ 静かに燃やし続けている 純粋な憧れだけじゃなく 焦燥や羨望 憎しみや悲しみで 濁った感情だって熱にして 音もなくそっとこの手から 飛び立ってゆく言葉たち 誰も受け取らず 誰にも届かなくとも 僕はその言葉たちが とてもとても愛しい けれど 彼らをもっと遠く 愛してくれる誰かの元へと 飛ばしてやれない僕のこと 僕は今日も許してやれない ごめんね言葉たち いつの日か必ず あたたかな場所へ 飛ばしてあげるからね その日までどうか 僕から消えないでね 7160d199-2ccd-43fe-84d3-4c0c68628f18
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