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あとがき
本編終了後から大分たってしまいましたが、遅ればせながらお読み頂いた読者の皆様へ感謝御礼申し上げます。コメント、ペコメ頂いた方々、スターを押して頂いた方々励みになっております。ありがとうございました。
ここから先は余談です。
本作品の元の設定構想自体は数年前の事でした。
その時点で考えていた基本の謎と解は変わりません。女子校生の転落現場を目撃してしまったクラスメイト、学級委員長がその謎を追うという内容。
ただ、大きく設定を変えた部分があります。
当初の予定としては、転落死したクラスメイトの幽霊が主人公の元に現れる。ただ、幽霊は自分の死の前後の記憶を失っている。そして幽霊が成仏する為に主人公が死の真相を調べ始める。
という物でした。
転落死した女子高生の設定も現在の二見エリナとほぼ同じです。よって、幼馴染の養護教諭との関係を覚えていますが明かすことは出来ません。
つまり、実際に記憶していない部分と、幽霊の彼女が意図的についている嘘が入り混じる状況。それらに翻弄されながら主人公が謎を解いていくという内容にしようと想っていました。
が、プロットを汲むに当たって、ちょっと複雑な内容だなと想い直しました。
もう少しシンプルに謎を解く過程に焦点を当てる。そして、読み進む内に転落死した女子高生のパーソナルな部分を見せていくという内容にする方がストーリーの方向性が定まるかなと想い直し、現在のストーリーに変更致しました。
代りに幽霊が出てくるという部分に関しては、主人公、東雲塔子が二見えりなの転落現場を幻視するという場面に残しました。
結果としてはある程度まとまった内容に結びつけられたと想います。
少し強引で歪な部分もあったかと思いますが、初めて書いた長編ミステリということでご容赦頂きたいと思います。
また、近々本作の主人公である東雲塔子を探偵とした連作短編を発表します。
引き続きお付き合いくだされば幸いです。
重ね重ねありがとうございました。
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