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「やっぱり勇者さまは凄いな〜、その後勇者様はどこに行ったの?」
するとおじいさんは頭を抱えながら答えた
「それがの、行方が分からないのじゃ、お祝いをしようとパーティの準備をしていたらどこにもいなくなってしまったのじゃ」
「住民たちは仕方なく平和になったお祝いとしてパーティを開き、末永く平和に暮らしていたのじゃ」
「これが500年くらい前に伝わる魔王と勇者様のお話しじゃな」
「そっかー!でも勇者さまどこに行っちゃったんだろう‥‥‥」
「そうだのぅ、もしかしてシャイな勇者だったのかもしれんの、ほっほっほっ!」
そんな話をしていると、一人の青年が道を歩いていた
「あ、クレスお兄ちゃんだ!おーい!」
少年の声に反応し、手を振った彼はクレス、この町に長いこと住んでいる青年だ
「よーうリク、またじーさんとこでお話聞かせてもらってたのか?」
「そうだよ!今魔王と勇者さまの話を聴いてたんだ!」
クレスは少し苦笑いしながら答える
「はは、そうか、まぁほどほどにな?それじゃ用事あるから、リクも今日学校のテストがあるんだろ?早く帰って勉強しなよ?」
リクは剣術学園に通っており、今年で2年生になり剣術を磨いていた
今この世界では魔物は根絶し、危険はないのだがもしものため未だに剣術学園と魔術学園が残っていた
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