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「そうなのですか‥‥ちなみに理由などお伺いしてもよろしいですか?」
いっそのこと本当のことを言って手を引いてもらった方が良いのかもしれないな‥‥
「実は不老不死なんだ、だから俺と一緒にいるとどうしても先に君が逝ってしまう、それが辛くて繋がりは持たないようにしてるんだ‥‥」
事実なのだがはたから聞いたらふざけているようにしか聞こえないだろう、これなら諦めて手を引いてくれると思ったが、彼女の答えは意外だった
「‥‥‥クレスさん、あなたの表情を見れば嘘をついていないのが分かります、確かに不老不死なら絶対に死なないですし、私の方が先に逝ってしまいます」
「けれどクレスさんのお側にいたいのです!クレスさんのためなら頑張って寿命も延ばしてみせます!だから!」
どうやらこれ以上聞くのは野暮らしい、クレスは分かったといい言葉を遮る
「ありがとうナターシアさん、まさか信じてくれるとは思わなかったよ、大概の人はこの話を聞くと避けるんだ、まぁ当然なんだけど」
「こんな自分で良ければ、よろしく!」
ナターシアは飛び上がるほど嬉しくなりクレスに抱きつく、バランスを崩さないようにクレスはしっかりと受け止め抱きとめる
「えへへ、新しい新天地に運命の人が出来るなんて、私は幸せ者ですわ!クレスさん、私の事はこれからシアとお呼び下さいな」
「あぁ分かったよシア、シアも呼び捨てで良いからな?」
「はい!クレス!」
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