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過去の栄光
「おじーちゃーん!また昔の話を聞かせて!」
元気な少年が縁側に座る老人に駆け寄って行く、お爺さんは微笑みながらその少年の頭を撫でて口を開く
「ほっほっ、良いじゃろう、その昔、まだこの辺りに家や舗装された道が出来始めた頃の話じゃ」
「ここら辺にはまだ魔物という存在がおってな、人里にたまに入ってくるが、決して荒らすような事はしなかったのじゃ」
「しかしある時、その魔物達を大群連れて現れた者がいたのじゃ、それは魔王アルテウス」
「世界を征服しようと魔物達を従え、襲って来たのじゃ!」
「おじいちゃん怖い!どうすればいいの!?」
「ほっほっほっ、安心せい、確かに人間も抵抗をしたが守る事で精一杯じゃった、食糧の備蓄も尽き、兵士たちも疲弊しきってもうダメだと思った時、彼が現れたのじゃ!」
「僕知ってる!勇者さまだ!」
「そう、勇者クレイドル様じゃ、彼は颯爽と現れ魔物の群れを一瞬にして倒してしまったのじゃ!」
「す、凄いや!勇者さまかっこいい!」
「そして勇者様は魔王と戦い、見事勝利を収めて世界に平和をもたらしてくれたのじゃ」
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