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   この、 『本社イチのモテメンで、上司の覚えもめでたいハイスペ男子』  は、会議室であった出来事など、全く知らないはずだ。  それなのに。  廊下で駄弁っていた自分たちの言葉を拾い聞いただけで、その一室であったことをまるで見ていたような発言をされて、青冷める。 (この人に、嫌われたら)  たとえ、部署違いであっても。  昇進どころか昇給すら危うくなるという、社内でまことしやかに流れている噂話が脳裏を掠め、無口になってしまう。 .
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