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「今まで彼方がいたアパートはもう引き払ったし。新しく暮らすマンションでは一緒に暮らすんだから、きちんとご挨拶しないとね」
「それは…」
(そう、なんだけど)
意外、というか。
見たまんまの、ハイスペック男子だからこそ、というべきなのだろうか。
彼方への気持ちを伝え、想うことをオープンにした隼人の行動は、迅速を極め。
『善は急げって言葉もあることだし』
と、目に眩しいきらきらとした笑顔で戸惑う彼方を見てそう言った隼人は、共に暮すマンションの入居手続きを滞りなく済ませると、
『入居できるようになるまで、うちにおいで』
と言って、及び腰になる彼方を華麗に攫い、速攻で二人暮らしを始め。
毎日が。
彼方の想像を上回る、キラッキラと輝き、ときめきで身も心も弾まずにはいられないほど。
充実した時間を、隼人と一緒に過ごしていた。
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