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次の日からいろんな実験がされた。
最初は痛覚を消すための実験をさせられた。
でも、私はホープダイヤモンドのときに痛みを感じなくなっていたので、何も感じなかった。
最初は、軽かった。
顔や体を殴られる程度だった。
鎖に繋がれ、逃げられない私を殴り蹴りするだけだった。
殴られたところが赤色に腫れ、熱くなる。
でも、痛みはないので泣くことができない私に、
白服の男はだんだんすることがエスカレートしていった。
爪をはがされ、眼球をくり抜かれ、他にも色々、、、、、、
そしてある日、左手の手首から先を切り落とされた。
手を握ろうとしても、体が動かない、、
痛みはないが暖かさは感じる、
もともと手があった場所から、赤い血が飛び出る
白い患者衣、白い建物、白い肌
全てが全て真紅に染まっていった
痛いはずなのに泣けない
辛いはずなのに笑えてしまう
怖いはずなのに楽しい
そんな気持ちになってしまう自分がいる
自分も、皆も、この体も、世界も、
全部が全部
嫌いだ。
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