宝石の涙

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手首を切り落としても、泣かない私に、白服の男は諦めた。 「こいつは、もう痛覚は無いのか、、、、」 私は、使い物にならないと外へ捨ててくれると思っていた。 もし、捨てられたら走って自分のことを知らない街まで行こうと考えてた。 しかし、 「他の感情はどうやって出そうか、、、」 と言われた。 私はてっきりもう終わるのかと考えていた。 そうだ、人間にはいくつもの感情がある。 この実験の日々はまだまだ続くんだ、、、、、 怒 哀 恐れ 憎しみ 恥じらい 愁える 悔やみ 憤り 感情がどんどん失くなっていった。
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