1日目 入学式

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1日目 入学式

「サウラ?入学式に遅れるわよ~!そろそろ行きなさい」  「は~いママ!行ってきます!」 学校に着くと、事前に貰っていた入学案内の紙の指示にしたがい、昇降口近くのテントに向かっていくと、声が聞こえた。 「は~い、新入生の皆さん入学おめでとう!入学式を迎える前に今からクラス分けを行いたいと思います。順番に来てね~。」 「!?今から?!」 「そう!この学校では毎年新入生をいろいろな方法で組分けをしてるんだよー。ちなみに去年は鬼ごっこで、一昨年はビンゴ大会で全員のクラスが決まるまで入学式が始めらなくて、夜になってようやく始められたのは記憶に新しいね。」 と先生は遠い目をする。 (…始められるわけが無いだろ…) 「ちなみにクラスが決まると自動的に担任の先生が持ってる出席簿に名前が記載されるんだ。それまで先生も自分の受け持つ新入生は誰が分からないんだよ~。じゃあ君もささっとクラス決めちゃおう!ちなみに今年のクラスわけは、なんと!くじ引きです!」 「なんでそうなった!?」 サウラは頭を抱えたが、 「このくじを引くときは神力を込めて引いてね。そしたら君にあった担任の先生を表すマークが現れるから。」 と受け付けの先生に言われたため渋々その通りにくじを引く。 中を開くと鳥のマークが描かれていた。 「赤…い、鳥?」 「おめでとう!きみは1年5組ね。じゃあ入学式は6年生が案内しているから他の新入生と一緒に待っててね。」 サウラは迎えに来た6年生と共に体育館に向かった。 同時刻、1年5組と書かれた出席簿に『サウラ』の名前が記載され、1人の教師がそれを眺めていた。
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