プードルニキと挽肉

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プードルニキと挽肉

「じゃあ、わたしはこの辺で。なにか困ったことがありましたらいつでもお声掛けくださいね。」 「はい。ありがとうございました!!」 千歳さんは去っていった。 はぁぁぁぁあ。 美人だったな。うん。 校舎を抜けて、はい。ここはどこでしょーか!! 正解は〜………迷子だからわかんないでした!!! 「はぁん???マジ広すぎんか?」 「誰だ?そこにいんのは。」 「うわびっくりしたぁっ」 「見ねえ顔だなァ?」 後ろから声がかかったと思ったら、ティーカッププードルをお持ちになった強面のお兄さんが話しかけてきてた。 うわ危険人物じゃん 「逃げんな逃げんな」 「捕まるのが早い。」 逃げようとしたところあえなく捕獲されました。南無。 「それで何だ?授業サボりか?」 「転入生です。」 「成程」 「それで貴方は何なんですか??プードルニキ????」 「プードル?ああ、こいつはペットだよ。俺の飼い犬。」 「寮って動物禁止じゃ」 「特例。」 「へぇ」 よくおじさん許したな。酷い動物アレルギーだったのに。 「こいつはなんと………プードルとポメラニアンと鶯の血を引いている!!」 「何そのキメラ」 怖い。 「プードルのビジュとポメラニアンの毛量を持ち合わせ、かつ時々美しい声で囀るのだ!!!」 「最後の異質さ」 でも撫でさせてもらった。ふわふわ。 顎の下をくすぐるとピィピィと気持ち良さげに囀る。 何だこいつ。可愛い。
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