部活動紹介

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部活動紹介

まあ、転入から約1週間。 クラスメイトともそこそこ馴染んできて、まあこの学園でもやっていけそうですかねーと考え始めたあくる日。 先生からの呼び出しを受けた。 なんですか。榊は真面目ないい子です。 「さて、坊っちゃん。君が生徒会入りを断ってくれちゃったおかげで、君は部活動に入らなければなりません。この学園では生徒は最低一つは必ず部活動に入らなければいけない校則があるのでね。」 「はぁ。」 「なんだねその気の抜けた返事は。若者らしくない。君はそんなもんじゃないだろ!!」 先生ィ………最近熱血教師系ドラマにハマってるからって言って影響されすぎ……ウゲェ………… こうなったら対抗したるわ。 「先生。今まで秘密にしてたけど、俺って実年齢は28歳なの。これまでイギリス人の母譲りの病弱さで体が弱くて入退院を繰り返し、28歳にしてようやく高校の門戸をくぐれた努力の人なんだ。そんな俺に若者らしさなんて求めないで。」 「ああ、そっか……そうなんだ………今まで頑張ってきたんだね、ぐすん…………じゃない!!君保険証とパスポート学校に提出してるでしょ!!!榊魁斗17歳純日本人!!!」 「あ、俺母方のひいおばあちゃんフランス人です。」 「あ、そうなんだ…なんかごめん。」 「ついでに言うなら父方の知り合いもイギリス人です。」 「血縁に知り合い関係なくないか!?」 「俺実父の知り合いに引き取られた養子なんで、つまり今の養父の知り合いっていうのが実父です。つまり実父はイギリス人です。」 「なんか急に情報多くなってきた……つまり坊っちゃんはハーフだし養子なんだ…なんか重い話させてごめんね……。」 「嘘っす。今の父は実父。」 「え、なんなの君??」 「なんなら母方の曾祖母フランス人ってとこから冗談。てへ。」 「君息をするように嘘を吐くね!!!!」 いやぁ、この先生面白いわ。 あーー疲れる。もうほんと、7時間の授業終わったあとのこのカロリーの会話マジ疲れる。 そう言って座り心地のよさそうなゲーミングチェアの背もたれに体をぐでぇっと預ける先生。一人だけ職員室にゲーミングチェア持ち込んでるそこの先生、一応めっちゃ目立ってますよ。
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