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『コーラン』
『コーラン』上・中・下、三巻を読了📚️
「片手にコーラン・片手に剣」
最近では耳にしなくなりましたが…かつては『回教』と言えば、「戦う宗教」と呼ばれたもの。
極東の地からでは、環境もまったく違う・西アジアの砂漠地帯に興った信仰は縁遠く…
しかし『機会があれば』と思っていた聖典。
たまたま訪れたデパートの古書市に、全三巻のセットであったので…即、購入。
真理や洞察などではなく、延々と同じような説教が繰り返されるだけだし…
現代にまで続く「男尊女卑」の思想や、ハンディのある人を蔑むようなものが根底にありますが…
(特に現代の西側思想の人間にとっては、理解不能・受け入れがたい面もあります)。
「ミシュレ」先生の著書『魔女』にもあったように…
“科学(的な物の見方ができるようになる)”以前の時代にあっては、森羅万象を理解するには、神や迷信など、超自然的なものが必要だったのでしょう。
(中世の「宗教改革」以前の暗黒時代までは、『カトリック』も似たようなもの)。
勉強になった事と言えば…
(「旧約」「新約」の『聖書』も呼んだことがありませんが)。
三つの“教え”とも、世界最古の宗教と云われる『ゾロアスター教』に起源を持つという事は知っていましたが…
(「悪と戦い、これを打ち滅ぼさなくてはならない」のだから、宗教らしからぬ戦争容認なのでしょう)。
『ユダヤ教』や『キリスト教』を否定するものでもなく…
「同じ一神教の神が・同じ教義を、アラブの民にアラビア語で遣わした教え」ということ。
(ただし、その啓示を曲解してしまった旧・新の信者は、堕落として否定していますし…旧・新より後から下された物なので、「それより優れている」としています)。
なお、口語訳の・この翻訳版は、巻末の訳者さんの“解説”を読んでからの方が、味わい深いものになるでしょう🤔
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