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路地裏を出、予め止めていた車に乗る。 後ろに如月と逃走犯二人が乗っている。 「言っておくが、周りに聞こえるような大声を出したり、迷惑になる行動をしたら即ここで処刑する。分かったな」 沈黙は了解、というのを察し、車を走らせる。 俺たちの夜は、まだ終わらない様だったーー 「しかし、参った。如月がある程度育ってから、が良かったな」 呟く。 「確か、如月と天羽、八神のタッグが今の日本に必要なのですよね」 俺の秘書ーー佐藤が窓の外をぼんやりと見つめながら言った。 「何度も言うが、如月の情報収集、八神の身体能力の高さ、天羽のオールマイティの力が今の日本に必要なんだよ。天羽は「自分は情報収集に優れている」と言っているが、情報収集が優れすぎているだけで身体能力も平均以上だ。天羽を一番知らない奴は彼自身だろう」 頭脳においても3人のタッグは人並み以上だ。 「そういえば、八神と天羽は今日で二徹目ですよ」 突然驚くことを言う。 「詳しく」 佐藤に問う。 「連日任務、レポートの山積み。幾ら彼らが徹夜に慣れているからと言って、こき使っては可哀想です」 「……終わったら2日休みを与えると言っておけ」 そういい放ち、俺は部屋を出るーー 「上官:八神湊、少官:如月大和より、逃走犯二名への尋問を開始します」 耳についているイヤホンに手を当て、小さい声で言う。 「さて、何から話してもらおうか」 目を合わせようと顔を見るも、天井を見つめたままである。 如月は調書を書くためシャープペンを握り、話に耳を傾けている。 「ボスの名は」 「……如月朔夜。青紙事件の復讐の為に密輸して計画立ててた所にこのざまよ」
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