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2.
「しかし。これは教育係の仕事ではなく彼自身の仕事でありーー」
「今までプレッシャーと仕事の苦痛に耐えてくれてありがとう。もし、君が統一官になってくれると言うなら、同僚にやるよう要請できるんだ。分かるかね」
「それは正に私が望んでいた事でありますが、私が関わる事は無関係でーー」
「本音を隠すな」
怒号が響き渡り、息が詰まる。
「君は昔からそうだ。他人ばかり優先する。たまには自分の事を優先してみてはどうかと思うのだが」
黙ってしまう。
「如月くん。子奴を見張っといてくれ。少々退室する」
そうして長官と取調室を出た。
「小さい頃の君を思い出した」
何も出来ない頃。
思い出したくも無い頃だった気がする。
その記憶は、消している。
「では。天羽と如月、そして八神でタッグを組み、「特別任務遂行部隊」とし、現状解決に臨め」
長官が言った。
「了解」
長官が立ち去る。
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