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如月は口を抑えたままフリーズしている。 「…任務の詳細聞いてないんだけど」 山本があたかも当然のようにスルーし、任務詳細について聞く。 「如月。スパイ課のモットーは?」 「冷静と闘志を胸に」 「落ち着きがもっとあればな」 如月に再びスパイ課のモットーを唱えさせる。 「密輸組織150人がこの工場を牛耳ってるので、全員まとめて殺します。相手は恐らくサブマシンガンや拳銃を持ってるので注意しながら行きましょう」 「物含め処理するのか」 「はい。その後は警察と長官にレポートを提出したら、任務完了です」 如月が淡々と述べる。 「行くか」 車を降り、工場の入口へ向かうーー 『ドッ』 工場へ入ってすぐ、密輸犯が見張っていた。 「失礼ですが、誰でしょう」 「公安警察スパイ課の者です」 「貴様ら全員殺しに来た」 公安警察スパイ課と名乗ると、拳銃を突き出してきた。 「公安警察スパイ課の奴らだ!殺せ!」 そう言われるも山本が見張りの鳩尾を蹴る。 「俺らには到底及ばねぇだろ」 頭を踏み台にし、歩き始める。 「行くぞ」 拳銃を取り出し、一気に走り出す。
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