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『ーー侵入者発見』 ある一定のラインを超えたため、警報がなり始める。 これも独自でつけたものだろう。 「いたぞ!」 直線の廊下が長く続き、その奥から大量の密輸犯が走ってくる。 「後ろからも同様の物が来ています。別れましょう」 「後ろは俺がやる。2人は前の方をやってくれ」 俺が指示を出してすぐ、2人は駆けていく。 「お前らの相手はこっちだ。死ぬ気でかかれ」 拳銃を出し、前方5人の心臓に命中させる。 「っ……銃で殺せ!」 誰かが言い、弾が飛んでくる。 「銃の種類が違うな。卑怯だ」 向かってくる奴らに対してリロードしながら心臓に命中させていく。 ところが。 「お前で最後か」 俺が最後の奴に問う。 「……へっ。残りは皆裏口から逃げた。今頃姿を見られた民間人は殺されてる」 「自ら情報を提供するとは。愚かだな」 正味、焦っている。 スパイ課は世に知られず汚れ仕事を熟す者たち。 民間人に手を出しているとなったら、世からの信用を失う。 「……情報提供をしてくれたことだけ礼を言う」 『バンッ』 最後の奴を殺したすぐ、後ろから2人が来る気配がした。 「100人しか殺せていません。残りの50人は」 如月は少し焦り始めた顔になったーー 「あいつらはきっとやってくれますよ」 俺は長官に言う。 「しかし、何故、如月大和を裏に出すことを決めたのです」 長官に再び問う。 「天羽は分かってない。きっと、君と如月、八神のタッグは強い」 長官は立ち上がる。 「今に日本に必要なのさ」
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