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コメント欄に上がる声は先ほどの倍…いや何十倍にも跳ね上がった。
『何言ってんだコイツ?』
『わかった! 新作ゲームの紹介だろう!』
『茶番はいいから早くゲーム実況しろ~』
誰かが階段を登ってくる音が聞こえた。
「今日は本当にゲーム実況はしませんよ! だって俺には今からこの三人を本当に殺さなければならないんですよね…」
コンコンとドアをノックする音が聞こえる。
『誰かノックしたぞ』
「正吾」
扉の向こうはやはり父さんだった。
「正吾…ちょっと話があるんだ。いいか?」
「ああ…別に構わないよ。俺も父さん達に話があったから」
「お前も?」
「うん。話は下でしようよ。母さんも柚葉もいるんだろ?」
「そうだな。じゃあ下で待ってるからすぐに降りてこいよ」
部屋の前から足音が遠のいて行くと、俺は扉を開けて父さんの背に視線を向けた。
机の横に立てかけていたバッドを手に掴むと、俺は部屋を飛び出して迷わず父さんの頭にめがけて、バッドを振り下ろした。
「があ…」
返り血が俺の顔に飛び散った。
もう一度父さんの頭にめがけてバッドを振り下ろすと、父さんはバタンっと倒れて人形のように動かなくなった。
これじゃ…ダメだ…。俺は何度も何度も父さんの頭をバッドで頭の骨を砕き、そして脳もぐちゃぐちゃに潰れるまで何度も殴った。
「ごめん父さん。やっぱ前言撤回。話はめんどくさいからやめとくよ」
ピクリとも動かない父さんに声をかけるが当然、これだけ殴ってめちゃくちゃにしたのだ、反応はない。
「父さん達が悪いんだよ。俺を苦しめるから」
痛みを感じる暇ぐらいはあっただろうか。
少しぐらい苦しみを感じてもらわないと意味がない。
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