生活

1/13
前へ
/27ページ
次へ

生活

瞳子はジュエリークリエイターとして、Tohkoというブランドで自らデザインと製作をして生計を立てている。 木槌や金槌で叩く音や、ガスバーナーを使う事で近所迷惑にならないよう、郊外の一軒家を借りて住んでいた。 瞳子の作品は主に、百貨店やギャラリーで販売されている。 百貨店はどうしても瞳子の取り分が減ってしまうが、多くの人に作品を見てもらえるというメリットがある。 その他に、ポップアップで一定期間自ら店頭に立ち、接客をする事もある。 その際はセミオーダーや、場合によってはフルオーダーを受ける事があり、毎回新鮮な発見がある。 日々勉強だな、と瞳子は思う。 さて、この広い一軒家にアベルをお迎えし、瞳子はますます仕事を頑張らなくてはいけなくなった。 アベルに何不自由なく暮らしてほしいからだ。 しかし根を詰めすぎるとまた寝込んでしまう。 なかなかうまくいかないものだ。 しかしそんな時はアベルが瞳子の体調を確認し、添い寝をしてくれる。 瞳子は癒される。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加