ふたり暮らし

2/6
前へ
/27ページ
次へ
アベルは大人の猫なので、躾の必要が全くない。 トイレも無事済ませる事ができた。 その事を保護主さんにメールで報告した。 『おトイレも無事に使えてよかったです。また何かありましたらいつでもご連絡ください』 と返信が来た。 4日後、アベルがソファの下から出て、初めて寝室に来た。 そして瞳子のいるベッドに飛び乗った。 「アベル!来てくれたのー。んー、可愛いねぇ」 瞳子はアベルを撫でた。 アベルもゴロゴロと喉を鳴らして応える。 しばらく戯れていた2人だったが、突然 「ゲェーッ、ゲェーッ、ゲェーッ」 吐きそうに苦しみ出した。 「どうしたのアベル⁉︎吐きそう⁉︎」 「ゲェーッ、ゲェーッ、ゲェーッ……」 (吐かないで治まった…) こんな事は以前にもあったのだろうか。 毛球症? わからないので、瞳子は保護主さんにメールで問い合わせてみた。 『そうなんです。吐きそうだけど吐かないんです』 との返事だった。 どうやら以前からこのような症状はあったらしい。 お腹に毛玉が溜まっているなら、獣医さんに診てもらわないといけない。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加