1、私はただの家政婦ですか

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 それから数日後。  何度も話し合いをしようとして避けられてきたのに、ある夜突然優斗が私にぴったりくっついてきた。 「なあ、今日いいだろ?」  眠りにつく寸前に優斗に起こされたのだ。  もそもそとベッドに潜り込んできた優斗が私の寝間着を脱がそうとする。 「仕事で疲れているんじゃなかったの?」 「疲れているからこそ癒しがほしいんだよ」 「私も疲れているの。週末にしよ」  優斗は驚いた顔で訊ねる。 「それでいいの?」 「どういうこと?」 「これから夫婦になったら拒否できないよ。離婚案件になるよ?」  そういえばレスは立派な離婚理由になると聞いたことがあるけれど、別に拒否しているわけじゃない。  気分は乗らないけれど、これでまたあとでぐちぐち言われるくらいなら応じるべきなのかなと思った。けれど。 「せめて避妊して」 「は? 何言ってんだよ。俺たち婚約してるじゃん。デキてもいいじゃん」  うわっ、サイテー。  少しばかり相手をしてもいいかなって思った私の気持ちは完全に冷めた。
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