6、つかの間のなごみ

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 窓から差し込む光で目が覚めた。  いつもと違う感覚がするのはベッドがあまりにも広いからだ。  どこまでごろごろしても落ちないくらい。  さすがキングサイズは広いなあ。 「え……?」  見慣れない天井と壁。  そしていつもより広い寝室。  目をぱっちり開けてしばらく放心状態だった。  これは夢なのか現実なのかはっきりするのに多少時間がかかる。  ゆっくりと昨夜からの記憶を辿るとようやく現実だと実感する。  昨夜、結局私は月見里さんのおうちに泊まったのだ。  同じマンションの15階の端っこにある彼の家は3LDKとひとり暮らしには広すぎる。  おかげで私は広いベッドを占領することができたのだ。  名残惜しいけどふかふかのベッドから降りて、用意した服に着替える。    寝室を出ると香ばしい匂いがした。  これはベーコンを焼く匂いだ。  リビングに顔を出すと、キッチンで月見里さんが白シャツに黒のエプロン姿でフライパンを握っていた。  イケメンのエプロン姿とか最高じゃないですか!  目の保養。
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