まるで媚薬に流されたような(5)【※】

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「……そう。おかしくなっても、いいんだよ」  そんなマーガレットの気持ちを溶かすかのように、クローヴィスは耳元でそう囁く。  その声がとても艶っぽく、マーガレットの中の官能を煽っていく。蜜壺をぎゅっと締め付け、クローヴィスが欲を放つのを手伝う。 「あぁ、マーガレット。……気持ちいいよ」 「ひぃっ!」  クローヴィスの手がマーガレットの胸のふくらみを掴み、優しい手つきで揉みしだいていく。時折胸の頂をつまみ上げるように触れられ、マーガレットの中の何かがじくじくと主張をしていた。  愉悦が身体中を駆け巡り、マーガレットは喘ぐことしか出来ない。 「ごめん、もうそろそろ、出す、ね……!」  その後、何度か腰を打ち付けたクローヴィスはそう呟いて――マーガレットの蜜壺の最奥に熱い欲を放つ。身体の最奥に何やら温かなものが染み渡り、マーガレットは何とも言えない感覚に襲われていた。  荒い息を必死に整え、そっと閉じていた瞼を開く。そうすれば、彼がほんの少し笑ってくれたのが視界に入った。 (これで大丈夫、よね……?)  媚薬の大半は異性と交われば効力が切れるものだ。だからこそ、こうすればクローヴィスの身体を犯していた媚薬が抜けていく。  そう、思っていたのに。 「ぁ、なん、でぇ……?」  クローヴィスはマーガレットの蜜壺から自身の熱杭を引き抜くことなく、また腰を打ち付けてくる。すでに先ほどと同じくらい硬さを取り戻した熱杭は、マーガレットの最奥を穿つ。 「……どうにも、遅かったみたい」  その呟きに、マーガレットは「ひぇっ!」と悲鳴を上げることしか出来なかった。  どうやら、クローヴィスが異性と交わるのが遅れた所為で、媚薬の効果は最大限まで高まっていたらしい。それゆえに、彼は一度では満足できていない。その証拠に、マーガレットの蜜壺を穿つ熱杭はまだまだ萎える気配がない。
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