一月十五日

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一月十五日

 一月十五日。  何でもないはずの日だが、うちでは毎年ケーキを食べる。 「何でケーキ?」 「特別な日だからよ」  お母さんはそれだけ言ってテーブルにナイフを置いて、皿とフォークを用意した。  今まで何度も聞いたけど教えてくれたことはない。  盛大に何かを祝うようには見えないが、ただプレートも乗っていないホールケーキを家族で食べる。  まぁ、多少夕飯が豪華な気がするだけ。  ケーキが出てこなかったら気にならないレベル。  なのに毎年一月十五日。  いつも同じ日だと気づいたのはいつだっただろう。
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