君の日常を僕にください

ラベンダー畑

「はい…。あなたの日常は私にください。一生、離れません」

「ありがとう。一生離しません」
彼は照れたように笑って言った。私の涙を丁寧にタオルで拭い、優しく抱きしめてくれる。

そして

「やったぁーーーーー！」

大声で叫ぶと、ラベンダー畑に沿って真っ直ぐ伸びる道を走り出す。その姿を、一生目に焼き付けておこうと思った。

ああ、愛しい人。私の愛しい人。

あなたと一緒にいたい。我儘と言われてもいい。もう、絶対に離れたりしないから。