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「プレゼント、用意してきたの」
彼女はバッグから紙包みを取り出す。
「手袋。これからどんどん寒くなるでしょう。気に入るかわからないけど」
まさかプレゼントをもらえるとは思っていなかった。
「ありがとうございます…開けてもいいですか」
「どうぞ」
彼女の笑顔に促され、包みを開くと、質の良い革の手袋が出てきた。手にはめてみる。
「ぴったりです」
「そう、良かった。それはもちろん、自分で買ったのよ。夫の稼いだお金じゃなく、自分でね。こんな情報、必要ないかな」
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