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「あっ……」
アズマがしがみつくように抱きついてくる。よほど昂ぶっているのか、明らかにいつもより反応がいい。坂上もそんなアズマに欲情を煽られて、アズマを快楽に堕とそうと夢中になっていく。
「ソファ汚したらまずいから、俺の膝に乗って」
アズマの様子を見てそろそろいいだろうと見た坂上は、いったんアズマから離れて隣に座り、ジーンズを下着ごと膝まで下ろした。
「普通こんな時に持ってないだろ」
少し荒い息で口元を拭いながら言うアズマの視線の先には、ゴムを猛りきったモノにかぶせる坂上の手。
「そんなこと言って、すげえ色っぽい目してるよ。ほら、膝乗って」
アズマの前では、スマートでありたい。とは言えそもそも、スマートな大人がこんなところで行為に及ぶとは思えないが、アズマが魅惑的なのだから仕方ない。
恥ずかしいのか顔を伏せて、アズマが坂上の膝に乗る。しっかりアズマの腰を支えると、坂上はゆっくりアズマの中に自身を埋めた。
「あ、ああっ……!」
アズマの方が背が高いから、しがみつかれると坂上の顔はアズマの胸に埋もれる。ソファがうるさくきしむ。揺らめくアズマを抱きしめて、坂上はアズマの胸の突起を舌でもてあそんだ。
「んっ、ふ……うっ……!」
胸をいじった途端に、アズマが大きく背中をのけぞらせる。自身を締めつけられて、坂上の顔が快感にゆがむ。
「声、我慢しなくていいのに」
スタジオは防音なのに、唇を噛みしめて声をこらえているのは羞恥ゆえか。眉を寄せて快感を味わっているかのようなアズマの表情をちゃんと見たくて、坂上は長い前髪をかき上げた。
「あんたの感じてる顔だけでイキそう」
髪をかき上げられ、長いまつげを伏せ顔を背けるアズマ。坂上は色気が飛び散ったかのような錯覚を覚えた。
「……そんなに、見るなっ……」
アズマはなおも視線を避けようと、左腕で顔を隠そうとする。
「隠さないで」
いじめたくなり、坂上はアズマを小刻みに突き上げた。びくびくと背中が震え、アズマがしがみついてくる。
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