砂漠の烏が残した、爪跡

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「あの日… アイカに、ユイを呼び戻すように指示したのも……」 「そうですよ。 ついでに、お父様も呼んであげました。 障害のお話をするのは、 水野さんたちがアパートで 話してるのを聞いて知ってましたから」 「あんた…… 狂ってる……」 「そんなことありませんよ~」 って、少女は口元に手をあてて笑った。 「ユイは……」 ユイの声に、少女がピクリと反応した。 口元に手をあててはいたが、 目は冷静にユイを捉えていた。
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