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図書館についたときには さっきよりも結構賑わっていて それでも、必ずあなたを見つけられると 信じて探す やっぱりいた。 いつもの窓際の席に、 見つけたのはいいものの なんて声をかけようかな  とか そもそも声をかけてもいいの とか 悩んだけど 「 え、陽音ちゃん? 」 声をかけようと思っていたら 大好きな人の声が、 「 なにしてるんです? 」 『 あ、え、 』 「 最近来てないから、心配してたんですよ? 」 わたしに対しての 敬語はびっくりしたり焦っているってこと、 わたしだってわたしなりに 貴方のことを知ってるつもり わたしは何事もなかったように 『 課題が多くて大変だっただけですよ 』 なんて嘘をいう。 厳密に言えば本当なのかもだけど、
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