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ウインディ 2
「地震?!」
ブレンたちに見送られたウィンディは、平衡神神殿で微細な揺れを感じ取っていた
彼女が今いるのは、懺悔室と呼ばれる小部屋で
薄い壁を隔てた隣の部屋に、司祭以上の神殿関係者が入り、告白を受けるのだ
彼女がここにいる理由は、冒険者時代の仲間たちへの鎮魂の為である
彼女たちには簡単な仕事のはずだった
なのに仲間たちと依頼元の村は全滅し、周辺の索敵に出ていた、斥候役の自分だけが生き残った
幸運神の信者であれば、自身が信奉する神に感謝するのであろうが…
ただあの時、背後を取られ失血死しかけていた自身を止血までして助けてくれた存在がいたと、フォガードたちから聞いていた
ウィンディが仲間たちと死なせてしまった村人たちへの鎮魂を終えようとする頃、それは起こった
恐らく斥候役でなければ感じ取ることが難しい、地面の微かな揺れ
懺悔室を飛び出した彼女の目に飛び込んで来たのは、閑散とした神殿の礼拝室であった
自分の鎮魂の祈りが長かった故に他の信者たちが帰ったのか
初めはそう思った
何か変だ…
理由はわからない
ただ、元冒険者としての直感、としか言い様のない、妙な感覚
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