7人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
若い漁師が村に戻ると……
昔々、海辺の村で、大勢の漁師が魚を獲っていました。
若者も漁師になろうとしました。
しかし、近くの海で魚を獲ろうとすると「ここは俺の縄張りだ。お前はあっちはいけ」と年上の漁師に叱られます。
あっちの海に行っても、そこの漁師に「邪魔するな」と叱られます。
困った若者は、遠くの海に出ることにしました。
そこには見たことのない大きな魚が泳いでいました。
喜んだ若者は、魚をたくさん釣ります。船は魚でいっぱいです。
しかし、村に戻る時、若者は嵐にあい、魚がみんな逃げてしまいました。
嵐がおさまるのを待って、若者は村に戻ろうと船をこぎます。
しかし、どれほどこいでも村にたどり着けません。
若者はそれでもこぎ続け、やがて、小さな小さな島を見つけました。
そこには、一人のお姫さまがシクシク泣いていたのです。
最初のコメントを投稿しよう!