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紅月は、つまらなさそうに、本丸の離れの日の当たらない縁側で陰陽道の本を読みあさっていたのでした。
蘇芳「この様な場所で資料を広げてはなりませんよ?」
「お祖父様の私物だろ?」
蘇芳「晴明様に叱られますよ?」
紅月の祖父は、狐と人間の子である有名な陰陽師安倍の晴明であり、祖母は、純血のヴァンパイアであり、紅月には、狐・人間・羅刹・西洋鬼の血が流れているが一番濃いのはヴァンパイアとしての血と陰陽師としての才能なのでした。
和泉兼定「紅月さんは陰陽師か?」
蘇芳「いえ、若様はヴァンパイア族の次期皇帝猊下にあらせられます。ですが、陰陽師の血を引き、新選組の血を引くのは父君の総司様とお祖父様の晴明様の血筋だからこそ出来る神の所業とも思います。」
本丸が曇った次の瞬間に、紅月の前に一応純血のヴァンパイアの端くれのグレモリー家の(元)姫君の坂巻リーゼルが本丸に侵入したのです。
長谷部「何者だ!誰の許しを得て此処に訪れた?素直に申せば命だけは助けてやろう?(;゚д゚)」
リーゼル「付喪神程度がヴァンパイアである私に勝てるはずないでしょう。随分と面白い事を言うけど、あの方は何も伝えてないみたいね?それとも…伝える気がないのかしら?(*^-^*)」
蘇芳「リーゼル!殿下の領土で騒ぎを起こすのは、些かよろしないのでは?長谷部さんは、戻って大丈夫ですよ。」
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