✱MISSION➈〜愛しい肌〜

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✱MISSION➈〜愛しい肌〜

いつの間にか年が開けていた。 スマホのカレンダーを見ながら風我は重いため息を吐いた。 予定ではクリスマスにいちゃいちゃし、年末年始もいちゃいちゃし、その流れで良い雰囲気のまま真那と初めての夜を過ごすつもりだったのに。 間隔があまり開くことなく入るバイトは真那の休みとほとんどかぶることはない。 初めてするなら真那が休みの日か前の日、そして次の朝は二人でのんびりくっついて堪能したい。 どうにか休みを合わせようと動いているうちにイベントごとは忙しなく過ぎてしまっていた。 深いキスをするようになって、ますます自分は我慢との闘いだ。 触れられることは喜びでしかない。 キスをし触れるたびに少しずつ真那からの接触が増え、嬉しいのにそれ以上進めない現実と日々闘っている。 大切に、大切にこれ以上ないほどに真那の身体にも心にも自分を、自分との行為を刻みたい。 自分にこんな独占欲があったことを風我は驚きつつも真那に関してはとすんなり受け入れた。 真那が仕事から帰宅し、いつものように一緒に夕飯をとった。 バイトに行く風我を玄関まで見送りに来た真那がスニーカーを履き立ち上がる風我のモッズコートの裾をきゅっと摘んだ。 「ん?」 「あの……今度の連休、どこかお休みになる?」 「ああ!どっかお出かけしたい?」 「それもそうなんだけど……二人でゆっくり、その、過ごしたいなと思ってて」 真那の耳が赤い。 風我は堪え切れず聞いた。 「それ、もしかして、お誘いって思ってもいい?真那ちゃんも俺と……… ごめん、したいって思ってくれてんの?」 小さく、見間違いかと疑うほど小さく真那の首が下りた。 ※久々の濡れ場の章になります。 雪原作品をお読み下さる方はあまりおられない気はしますが、濡れ場が苦手な方はしばらくお待たせしてしまいます。申し訳ございません。
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