MISSION②〜決めごと〜

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「それより、髪どうしたの?」 最寄り駅まで向かう二人の手はまだ繋がれたまま。 離してと言った真那に、風我は久しぶりだからもう少しと強請った。 「あ、これ?実習近いから染めたぁ」 「実習?」 「あれ?言ってなかったっけ。俺幼児教育学科」 「え?」 「保育園の先生なるの」 「ほ、保育園?」 「そうだよー」 握った大きな手、指をギュッギュッと力を込めながら風我が笑う。 「帰ったらどんぐりころころ弾いてあげようかぁ?」 「ふふ。じゃあご飯は私が作る」 「じゃあオムライスがいい!」 「はいはい」 「タコさんウインナーつけてくれる?」 「ふふっ。はいはい」 「やったぁ!真那ちゃん大好き!」 無邪気で可愛いふうちゃん。 いつの間にか守ってくれるほど大人になった。 期間限定の同居、隠せるものは隠していたい、そう思っていた真那。 知られたくなかった彼との別れを、風我は一蹴し吹っ切らせてくれた。 ずっと強ばっていた身体からようやくいらない力が抜けた。 二人の同居は、まだ始まったばかり────────
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