1話 竜の騎士

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1話 竜の騎士

昔々あるところに、とても美しいお姫様と彼女を守る騎士(きし)がいました。 ある日、そのお姫様の美しさにみとれた大きいドラゴンが、お姫様をさらってしまいます。 騎士(きし)はお姫様を助けるため、あらしもふぶきも乗り越えて、ついにドラゴンへたどり着きました。 「かくごしろ、じゃあくなドラゴンよ!お姫様は返してもらう!」 騎士(きし)の銀にかがやく剣がドラゴンの胸をつらぬきます。 ドラゴンはゴオオッ!とうなり声をあげて、その場にたおれこみました。 「助けてくれてありがとう、騎士(きし)様。あなたはすてきな人だわ」 お姫様を無事助けることができた騎士(きし)は、国にかえると国民からとても感謝され、国の英雄になりましたとさ。 ――童話『龍と囚われの姫』より、一部抜粋   
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