いきいきなだまち広報 第三八号

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いきいきなだまち広報 第三八号

 現代人は悩みを抱えすぎている、と語るのは、『ほほえみハウス』管理人の白浜一美さんだ。 「就職難だとか受験だとか引きこもりだとかいじめだとか……とにかく日常にはギスギスした『疲れる要因』があふれている。今は昔みたいに、家族やご近所の絆というものも少しずつ薄れてきてしまっています。誰にも相談できない悩み、辛さ、悲しみ。そういうものを吐き出して笑顔になれる場所が必要だ、と思うんです」  白浜さんは都内大手企業を退社後、灘町の中心部で心療養ステーション『ほほえみハウス』の看板を掲げる。いつでもだれでも大歓迎をうたうこの家は、悩みを抱える人間ならば誰でも無料で利用可能だという。困ったことがあれば、近所のおばさんに愚痴る気持ちで吐き出してほしい。そう笑う白浜さんは、まさに強く大きな母親を思い出させる柔らかな女性だった。 (以下、黒いマジックで塗りつぶされていて解読不能。写真についても顔の判別がつかないように塗りつぶされている。個人所有のいきいきなだまち広報三八号を探すことを検討)
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