独り占めしたい

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りつさんの事が好きでも俺の事も裏切れない、それをわかってて俺は将吾を追い詰めた。 案の定将吾は泣き出してしまい、俺はそんな将吾を独り占めしたくて仕方ない。 へたり込んで泣きじゃくる将吾を抱きしめると、俺は最終手段に出た。 「いいよ…りつさんのところ戻っても」 「…っ、心」 「その代わり…戻るまでは俺の将吾でいてよ…」 「…っ、んぅ…っ」 将吾がうちに来てから一緒に寝ることはあっても、交わる事はしなかった。 俺はしたくてたまらなかったけど、将吾が求めてこなかったから… その理由だって俺はわかってたよ。 だけど、一緒に暮らして抱きしめてキスして、将吾が甘えてくれるだけで俺は幸せだったから。 だけどその日々も終わってしまうなら… それならもう我慢しなくてもいいでしょ? 俺のわがまま…聞いて? 「んは…っ、心…っ!?」 「俺…ずっと我慢してたよ…でももう無理…っ、抱かせて…将吾…」 「あっ…まって…っ、し、んっ…」 床の上に将吾を押し倒し唇を重ねる。 最初は抵抗する素振りを見せたものの、何度も何度も角度を変え唇を堪能しながらトレーナーの下に手を入れて胸の突起に触れれば、ビクッと身体を震わせ甘い声を漏らす。 その開いた口内に舌をねじ込んで絡ませ合えば、もう抵抗する気も起きなくなったのか素直にそれを受け入れ、俺の舌を追いかけるように絡ませてくる。 「ん…っ、ふ…あっ、んぅ…っ」 「はぁっ…将吾…っ、好き…っ」 「心…っ、らめっ…」 「ダメならなんでココ…こんなに硬くしてるの?」 「ん…っ、あっ」 俺の太ももに将吾の硬くなったソレが触れる。 俺のキスで、俺の愛撫で将吾が欲情してくれてるなんて、こんなに嬉しいことは無い。 トレーナーを捲りあげ胸の突起に舌を這わせ下へ下へと降りていき、ズボンを下げると腹に付きそうな程の勃ち上がるソレの先は先走りで溢れていてますます俺の感情を掻き立てる。 「トロトロだよ?出したいよね?」 「んあっ、だっ、だめ…っ」 「なんでダメなの?りつさんに悪いから?それとも俺とは出来ない?」 「ん、ぅっ…」 意地悪な質問をしながらも手の動きを休めることはしない。 先走りを纏わせグチュグチュと律動さながら俺は将吾のソレを咥えた。 「あっ、う…っ、心…っ!」 「んっ…ん…ひもひい?」 「はな…してっ…」 「やら…イクまで離さない…っ」 「…っ、あっ、あ…っ、ダメぇ…っ!」 将吾の限界が近い事を感じた俺は、絶頂を迎える前に口に含んだソレを離した。 「は…っ、へっ…?」 「ダメなんでしょ…?じゃあやめる?」 「…っ、はぁっ…はぁっ…///」 真っ赤になりながら俺を睨みつける将吾。 俺は将吾が欲に勝てない事くらいちゃんと知ってる。 りつさんから離れてウリもしなくなった今、久しぶりだってこともわかってる。 焦らして焦らして極上の将吾を味わいたい… 俺だけの将吾―――
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