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それでも君が好き
将吾を抱き抱えベットに移動すると、さっきまでの情事を思わせる如く脱いだものは散らばりシーツはぐちゃぐちゃで、とてもじゃないけど寝れる状態では無い…
そのまま寝てしまえば気になるような事でもなかったんだろうけど、改めてここで寝るのはちょっと…と思ってると将吾も同じように顔を顰めていた。
「あ…あはは…これじゃ寝れないね笑」
「…俺がやる」
「えっ、いいから!まだ辛いでしょ?ちょっとまってて」
俺は手早くシーツを取り替えるとやっとの事将吾をベットに寝かせることが出来た。
もう本当に眠いのか今にも瞼が閉じてしまいそう…
そんな将吾をギューッと抱きしめながら頭を撫でると、俺の腕のなかで規則正しい寝息が聞こえてくる。
もう寝ちゃったかな…聞こえてても聞こえてなくてもいいけど俺の気持ち伝えたい。
「将吾…俺ね、将吾の事が本当に好きなんだ。あ、でもね、いいの。両思いじゃなくても…そりゃあ両思いだったら嬉しいけどさ。将吾と一緒に居られて、短い間だったけど本当に楽しかったなぁ…でもそろそろ返してあげないとね、りつさんに怒られちゃう…俺も色々考えなきゃな…離れてもずっと友達でいてね、将吾…」
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