忘れられない

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 嫌い、嫌い、嫌い・・・なのに、どうしても忘れられない。  一番遠ざけてたくて、一番関わりたくない奴なのに、気が付いたらあいつのことで頭が一杯になってしまう。  あいつさえいなければ、もっと色んなことが出来たのに。  あいつともっと早く決別出来れば、有意義な日々が過ごせるのに。  だけど、それは出来ない。どれだけ願っても、叶うことはない。  これは自分の弱さだ。ひいては人間の弱さだ。楽な方楽な方へと流され、快楽でその場をしのぎ、理性で求めるものを本能がかき消してしまう。  あいつもあいつだ。どれだけ突き放そうとしても、多くは語らずに、ただただ優しく受け入れる。どれだけ罵ろうとも、最後には同じ時間を過ごしている。  あいつを好きになってしまうのも、一つの手段であることは間違い。事実、その快楽に溺れる人達を否定はしたくない。  だけど私には欲しいものがある。心置きなくあいつと笑い合うために、心残りなくあいつと一緒になるために、今はあいつの優しさに甘える訳にはいかない。  私はあいつが嫌いだ。胸を張ってあいつを好きだと言えるその日まで、私は本当にあいつが嫌いだ。  ショートスリーパーになって睡眠時間を他の活動に充てたいが、睡眠欲に勝てない。一つの物事に集中してしまい寝食を忘れる的な鬼才感を出したいが、もう19時には眠たくなってしまう。7時間睡眠で十分でしょうよ。だから気が付いたら12時間寝てたとか本当に止めてくれ・・・の詩でした。
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