無職でも献血にはいくんだ

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無職でも献血にはいくんだ

俺は年に数回、献血へ行く。 数日後には、自分の血液成分の結果をネットで見ることができる。 別に自分の血液を誰かのために役立ててもらいたい、なんていう気持ちは毛頭ない。30を過ぎてから、漠然と体調を気にするようになってきた。 といっても健康診断へ行くのは時間かかるしお金もかかるので面白くない。 身長は今更伸びるわけもなく、体重はたまに行く銭湯で測ればよい。 自分で測れない血液だけ調べてもらえればよい。 一年前と数値はそれほど変わっていないか、何か数値が突出していないか。 それだけ確認できればいい。 一つ一つの数値が何を意味しているのかはわからないが とりあえず「正常」の範囲内に入っていればよしとする。 そんなんで俺は二十歳のころからもう50回以上は行っている。  数か月ぶりの献血だったが、もはや慣れたものだった。 採血が終わったら20分ほど待つように言われていたので ジュースを飲みながらお菓子をつまんで、自分の名前が呼ばれたら 献血カードと、粗品としてハンドソープをもらって帰った。
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