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俺の恋人はイタズラ好き
変だとは思ってた……いつもなら体の疲れも取れて軽くなって動きやすかったのに、数ヶ月前から体の疲れは取れないどころか、体が重く動かすのも辛くて年か? って思ったのに、全てはこいつのせいか!
「どこまでシタ……」
「最後まではしてない。先っぽをいれただけ」
まるで悪気はありませんという言い方、そこに付け加えて、理性が保たれなかったっていう言い訳。
怒ることさえアホらしくなってきた俺は、虎白から離れ、衣服を整える。
「黒兎さん?」
「萎えた」
「え? 俺は? まだイってもないんだけど!」
「反省の色もなしか? 自分で後始末しろ」
そんな!と叫ぶ虎白を背に、ベタつく身体を流すため、バスルームへと向かう。
惜しいことをした。
もし、起きていたら虎白とセックスができていて灰田に嫉妬することも、由貴にからかわれることもなかったし、本心をさらけ出すこともなかった。
まぁ……次は逃れられないよな……
歩みを止め、振り向いた俺は、虎白に声をかけ、こちらを見た虎白の顔は、飼い主に相手をしてくれる大型犬のような期待に満ちていて、動く耳と尻尾の錯覚が見える。
かわいいヤツ。
「明るい時にシタくはない……次は起きちゅー時に誘え」
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