神様、鈍感にしてください

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 〜1ヶ月後〜    元旦と違い、ひっそりしている神社。本殿から現れた神に、狛犬が話しかける。   「神様、今年はどんなお願いが選ばれたのですか?」   「今年は何だか変わった願いだったな。繊細過ぎる自分が嫌だから、鈍感にしてほしいとの事だった」   「叶えてあげたのですか?」   「私は神だ。叶えられない願いなどない。しかし良い部分まで変えてしまうのは、ちと勿体ない。だから今回は、少しばかり趣向を凝らしてみた。彼女ならきっと、その趣向に気付いてくれる事だろう」   
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